2007GW 山陰・大分の旅    トップページヘ


1ヶ月前の事になりましたが、今年もGWを利用して旅に出ました。

○2007.4.28


 最近、バイクの燃費がリッターあたり30kmを越えるまでに回復し、トリップメーターが新車当初に匹敵する300km辺りまで走れるようになり、漸く車と同じ間隔で給油出来る感覚になった我が愛車。尼崎でバイク用サイドバックの掘り出し物も見つけたし準備万端、今年のGWは山陰の下道を経由して宮崎に行きました。
 
 4/28快晴の午後、西谷地区から春日を抜け(途中、市島から生野方面に抜けようとして山の中で行き止まり)福知山から青垣方面へ、R9に戻り和田山〜温泉町〜鳥取砂丘へ夕方到着。99年から愛用している西日本キャンプ場ガイドを参考に「柳茶屋キャンプ場」を選ぶ、大抵は迷いながら到着するものだが、ここは説明文に書いてある「子供の国」の本当に直ぐ先に有り、すんなり見つかる。受付のおじさんに丁寧に説明してもらい芝生のテントサイトへ、サイクリストの団体等で賑わっていたがなんとか場所を確保しテント設営。その後、通り過ぎた鳥取砂丘入口へ戻り砂丘内へ。
 何年振りだろうここへ来たのは。丘の向こうでパラセーリングをやっている。この景色は日本国内では稀少で貴重だが、あちこちの海辺がこんな感じで砂丘化すると単なる不毛な場所だなと思いながら砂丘玉子をかじる。テントに戻り、近くの学生カップルが何時までも話しこんでいるので耳栓をして就寝。
鳥取砂丘 米子手前?の風力発電 鳥取県 大山 
○2007.4.29

 朝食は米を炊き、キャンプの定番レトルトカレー。ゴミ箱も有るんだね、ここは無料のキャンプ場なのにとてもきちんと管理されている感じがした。A9:35出発、R9をひた走る、山陰方面を8年前の夏に走った時は、テナント募集とか、寂びれたパチンコ店とか目立っていた気がしたが、今回は幾分ましか、相変らずコンビニはポプラが多かった。
 米子の手前から広域農道のようなところを通って大山の中腹を抜け伯耆大山を通り(暴走族と遭遇)、島根県安来市〜松江市〜出雲市の本屋とマクドで一休み。この辺りの空港(出雲空港?)だったと思うが走っていたら丁度、航空機が滑走路から離陸する瞬間が見れた、住んでいる丹波篠山は夜になると飛行機の灯かりが点滅しているのがよく見え、その航路により、あれは山陰方面、これは山陽方面など勝手に推測しているのだが、ここに到着しているのも何機かあるんだろうな。バイクでこんなに走ってここまで来ても、あの飛行機なら1時間以内で戻れるんだな。
 多伎町の海岸が見える広場で一休み今夜は浜田市辺りでキャンプ場を探すかな、それにしても山陰地方も長いね。で夕方頃浜田市到着、本によると郊外の三階山というところにキャンプ場があるらしい、しかし迷いに迷って(途中、山道で雉にあう。)漸く到着した其処は、誰もおらず(正確にはフィルムを貼ったワゴンが1台ポツンと駐車場に停車して有ったが)黒猫が炊事棟にうろうろしているだけ。テントサイト自体はこじんまりして良さそうだが、有料だし(無料だったかも)近づいたら車内からラジオの音が小さく聞こえた車の存在も気になるし。迷ったが、「夜通し走るモード」に切り替えて、薄暗くなった浜田市を後にする。
 益田市でR191に乗り換え、寒さの中、セーター着てくりゃよかったなぁと思いながら我慢して走っていたが流石に山道など辛くなってきたので、漸く有った萩市手前の大井のコンビニでカップラーメンで暖を取り、荷物をといて厚着を施す。子犬をかかえた近所にお住まいらしいご婦人に、何処まで?と話しかけられ、宮崎までとは言わずにとりあえず下関までと答えた。萩まで行けばインターネットカフェとかないかな、と、期待していたが幹線道路沿いでは見付けられず。まぁここは観光地だし余り期待してなかったけど。深夜、更に走らせていると、長門市を外れた辺りの海岸が目に付く。うん、ここは良いぞ。バイクを止め、ゴロタ石混じりの砂浜を押して海岸に降り、低木の横にテントを設営する。
  
山口県長門市の海岸 山口県一ノ俣温泉付近の山上湖
○2007.4.30

 野宿の朝、人の気配がして目が覚める。少し開けていたファスナーから外を覗うと、早朝の海岸縁を散歩する男の人だった。明るくなってから気がついたが、ここは小さな海水浴場になっており、昨夜ぬぼーっと近くに有った建物は、シャワー室とトイレだった。早速、水を頂いて米を炊き浜田市内のポプラで買ったレトルトカレーの朝食。洗髪も出来て、急拠見付けたにしては、おあつらえ向きの場所だった。良い天気の中、近くの祠にお賽銭をして昨夜のお礼をのべ出発。R191〜R491に乗り換え、一ノ俣温泉辺りの山道で猿に遭遇、おや、少し前に犬が多数寝そべっていたな、昨日は雉を見たし・・・
 このR491は国道なのだが途中、国道とは思えないような道になりなかなか楽しかった、悪路に遭遇する毎にオフロードバイクで良かったなぁとおもう。R491→県道34号を走っていると、ネズミ採りを発見。いつもは挨拶を返すだけの僕が、暫くして現れたオンロードバイクに自ら積極的に手をぐるぐる廻して知らせるも、向こうはライダー挨拶だと解釈したのか、何時も僕がするように軽く会釈してすれ違ったが気がついたかなぁ?その後はライダーに出会う事も無く、幾つも分岐を超えてからは又前方にライダーが見えたら、さりげなく目をそらす始末。程なく、下関に到着して牛丼を食べて一休み。排気ガスの関門国道海底トンネルを越え(¥100)九州上陸。いつものように門司区方面からR10方面へ、南海部品で一休み。93年に仙台で買ったバイク用ジャケットも襟の裏側とかほつれているんだよなぁ、でも結構するなァ。
 見なれた道を、中津、宇佐ときて別府手前を国東半島の方へ、杵築市に入った辺りの道路沿いに立柱状岩群が有り珍しい光景にバイクを止める。別府方面に行かず国東半島方面へ来た訳は別府界隈によさげなキャンプ場が比較的少ないからで、それで半島東端のキャンプ場を目指していたのだが、途中、山間に「横岳自然公園」という看板を発見、キャンプも出来るみたいなのだが本で確認するも掲載されておらず、念のために予定していたキャンプ場を確認すると夏季のみの開設と言う事が今更わかり、予定変更してここをあたってみる。受け付けの人によると、団体の予約しか受け付けてないということだったが、有り難い事に使用許可を貰えた、それも無料。しかし、カセットコンロのボンベが昨夜切れ、食料も米とインスタント味噌汁しか無いので、買い出しに行かねばならないのだが、この辺りには商店がないとのコト、じっさいなかなか無かったのだが2件目のこじんまりした店にカセットボンベが置いて有り、缶詰とチョコレートを買って戻る。係の人も山を降りて誰もいない広いテントサイトでテントを設営し、夕食。ラジオによると九州全域で天気が崩れており、一晩中、風雨がテントを揺さぶった。こんな時は携帯のメールが頼もしいアイテムだが、四年近く同じ機種なので電池はあっという間に消耗。仕方ないのでNHKラジオで好きな松尾貴史が出ている番組を聴きながらチョコレートを齧り、じんわり水を吸ったシュラフで寝る。
大分県国東半島内 横岳自然公園

○2007.5.1

 朝、雨は止んだみたいだが、なんとなくまだどんよりしている。朝食して荷作り(バイクはこれが本当に面倒)等していたら十時近くになる。昨夕、お世話になった係の男の人にお礼を言い(お風呂まで勧めてくださって良い人だった)、別府〜大分〜三重(いつもは佐伯方面)と通り〜宮崎北川町辺りの気持ちの良い道を走る。ついついスピードが出てしまいそうな道だが交通量は少なく、めったに車に抜かされないが、強引な抜かされかたをした青い車が、少し行った所で警察に止められていた。危ない危ない。昨年10月に宮崎で切符もらってから僕も次で免停になってしまうのだ。あの車に抜かされなかったら多分、先頭で80Kmは軽く出していたかもしれない・・・ どきどきしながら山間の道を行くと暫くぶりにコンビニが有り、さっきの運の良さを噛み締めながらパンを噛み締めていると初老のサイクリストがこの先の状況等を尋ねてこられた、足が余りよく無いそうでこの先こんな店が有るか?キャンプ場か野宿出来そうなところが有るか?ということだったので、大分先に宇目キャンプ場という看板が在った事、よさげな河原が沢山在った事、バイクですらなかなか店を見つけられなかったことを伝える。キャンプ場の本を持ってないと云う事だったので、ボロボロになっていたがキャンプ場ガイドを渡す。あぁ良い人に貰ってもらえたな。


以上です、ここからは日向のインターネットカフェにとまったりもしたけど、宮崎の短期滞在型マンション(南宮崎のクボタ住宅は1泊二名で3980円で安くてお勧め)に5/5まで泊まり、鰐塚山に登山に行ったり、宮崎国際ストリート音楽祭でシャルル・デュトワ指揮の「兵士の物語」を聴いたりして過ごしました。帰りのフェリーのお土産物売り場には話題の東国原知事の満面の笑顔がプリントされた幟を見て、生まれた土地に奉仕するこの人物を偉いなと思った。連れと食べた宮崎牛は美味しかったな。

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