鮎川哲也賞作家 石川 真介氏の既刊・新刊を勝手に紹介するコーナー (※僕が知っている本のみ)

○第2回鮎川哲也賞受賞作   『不連続線』   光文社文庫版    

『不連続線』   トランク詰め殺人という陰惨な出だしからは似つかわしくない乾いててどこかユーモラスな雰囲気を醸し出す文章、
 情景が細やかに書かれているので主人公にいつのまにか同化している気分を味わいながら何重にも仕掛けられているアリバイをぎりぎりの所でほぐして行く爽快感。 社会派推理の秀作         

『三河路殺人慕情』     発行:青樹社   

『尾張路殺人哀歌』     発行:青樹社   

○長編推理小説
『美濃路殺人悲愁』    発行:青樹社 (ビッグブックス)定価840円(税込)
※岐阜県の美濃路ほぼ全域を舞台として、壮麗なる復讐劇を本格推理仕立てでサスペンスフルに描いた自信作

『断崖の女』      光文社文庫版  

『琵琶湖殺人探訪』  発行:青樹社(ビッグブックス) ¥819+税 ※ミステリー作家の吉本紀子は、週刊誌に連載を持つことになった。  ただ、その作品は読者から企画を募集し、それを元に紀子が物語を展開していくという変わった趣向だった。読者からは多くの投書が寄せられたが、ひときわ紀子の目をひいたのは、滋賀県の女性の手紙で、不倫の駆け落ちがテーマになっていた。
 紀子は取材のため、独り琵琶湖畔の街・守山へ向かったが、そこで忌まわしい殺人が・・・。(帯紹介より)
私も出ています(^^)
『金沢能登殺人周遊』  発行:青樹社(ビッグブックス) ¥819+税 
※15年前の夏に失踪した少年が、ある預言者によって奇跡的に発見された!ミステリー作家の吉本紀子は週刊誌の依頼を受け、石川県の小さな町で起きたこの不思議な事件を取材することになったが、彼女が能登に旅立った目的は別にあった。それは、数年前に突如として文壇から姿を消した先輩作家の消息を訪ねて古都金沢を探索することだった。二つの蒸発事件と連続する殺人の謎を追う推理紀行!(本裏より)

奇想な舞台設定、犯人を如何に読者に解らせずに最後までカモフラージュし続けられるかの所謂、本格派の推理小説に慣れ親しんでいるものにとって不満な点は読み終わった後、登場人物が犯人以外は無意味に感じられごまかされた思いを抱く人もありましょうが、そんな人は石川氏の一連の著作を読まれることをお勧めします。幼児失踪、義母殺しの指名手配犯、突如として表舞台から姿を消した推理作家、三様の物語が絡み合って細かい情景描写、最新の時事ネタとあいまって旅気分も味わえる。 味わって読む方は半分辺りで一旦自分なりの見解をまとめられた方がいいとおもいます。僕は後半は主人公におんぶされて最後まで行ってしまいました〜
新刊!『横浜赤い靴殺人事件』 発行:コスミック出版 ¥838+税
 ※「赤い靴」のメロディーが流れると人が殺される!? 童謡に秘められた女の悲しいメッセージとは?美人推理作家
吉本紀子が殺人鬼の正体を追って横浜から静岡、九州、そして篠山へと走る!!(帯紹介より)
私も出ています(^^)
 

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