啓示


うぐいすの鳴き声がした とても近くで
曇り空の2月中旬
だんだんと寒さのゆるみを感じる日々の中
目の前に高く伸びる木に
止まっているんだろうけど 姿はみえない

うぐいすの鳴き声がした
三度、四度とたしかにきこえた
春はもうだいぶ近いのだ

ほんとうは木に止まっているんじゃなく
あの曇天の中からひびいてくるんじゃないだろうか
私ともうひとりの証人は
たしかに天の声を聞いた


※詩の無断転載はおことわりします。